私の離婚体験談

再生の日~離婚を決意するまで

再生の日がきました、この日私は生まれ変わったのです。両親を初め家族の暖かい愛に包まれて、私は生まれ変わることができました。日付も変わり、折りしもこの日は私の両親の結婚記念日。私とっては、再生の日となったのです。

離婚を決意するまで

再生の日

深夜、ドアフォンが鳴ります。

それまでじっと寝室でうずくまっていた私は、玄関へ走り出ます。

ドアを開けるとそこには父一人が立っていました。

私を横に押しのけ、土足のままリビングへ突進します。

元夫の姿を見つけると、胸倉を掴みあげ、「ただで済むとは思うなよ。うちの娘にさんざんなことをしたんだ!」と言い放ち、元夫を突き放しました。

「誠意を見せる」だのボソボソ話している声を背後に、私は元夫の部屋へ行き、女子高生の制服が詰まったダンボールをひとつ持ってリビングに戻ると、それを二人の間にぶちまけました。

このことだけは、この瞬間まで誰にも話していませんでしたから、父も驚いたかと思いますが、元夫はもっと驚いたと思います。

鳩が豆鉄砲をくらったような顔というのは、この顔のことだと思いました。

間抜けに呆けた顔をしている元夫。

あんなに好きだった愛していたはずの男の顔が、こんなに情けない顔だったとは…

私の記憶にある元夫の顔はそれが最後になっています。

ばれているのは不倫だけだと思っていたでしょう。

元夫のことですから、不倫をして支払う慰謝料の金額を算段していたと思いますが、このことを持ち出されると交渉の仕方も変わってきます。

私はざまあみろ!という思いで興奮しつつ、不倫中にもかかわらず、毎日身につけていた私たちの結婚指輪に婚約指輪、車のキーをすかさず取って、部屋を後にしました。

多分、何かしらの捨て台詞を言ったはずなのですが、それはもう覚えていません。

待っていた弟の車へ行くと、後部座席に毛布が積んであります。

弟が「母さんが持ってけって。風邪ひくとやばいから、くるまってなよ。」と言います。

私にはこんなに素敵な家族があるじゃないか。

私は一人じゃない、ずっと私と一緒に戦ってくれたのは、この家族と友人であって、元夫じゃない。

そして将来きっと出会えるはずの、今も私を待ってる本当の「夫」がいる。

その「夫」に出会うための、これは回り道だったんだと思い、家族の愛に溢れた車で実家へと帰ったのです。

日付も変わり、折りしもこの日は私の両親の結婚記念日。

私とっては、再生の日となったのです。


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